DA17 ターボ エンジン異音について

整備事例

DA17 エブリィには ターボ設定がありますが

初期のモデルには 内部に若干の違いがあるようで

直接的な原因になっているかは 不明ですが

 

(スパークプラグ穴からCCDカメラで撮影したピストンヘッドとシリンダー)

エンジン内部のピストンにされているコーティングにキズが入り

最悪 エンジンが壊れる事例があるようで

そのほとんどが2番シリンダーのようです

(上の画像は 実際に分解したシリンダーとピストンです シリンダーに上下にライン上のものが入っているのが お判りいただけると思います 特に酷いのが2番シリンダー)

具体的にはピストンの焼き付きが起こることがあるようです

コーティングの調整のようなものがされているという話もありますが

それ以前に 決定的に違うのはコンロッドです

(新しいコンロッドとピストンです クランク側から1/3ぐらいにの場所に穴があるのが

お判りいただけるかと思います)

初期のDA17ターボエンジンのコンロッドには オイルジェット穴がありません

途中からオイルジェット穴があるものが採用されているようで

影響が全くないとも これが原因とも言えない状態となっているようです

オイルジェットのあるコンロッドであれば エンジンオイルを

コンロッドの穴からピストン裏側(内部側)に吹きかけて

ピストンを冷やす仕組みです

R06エンジンから

組み立てには角度計が必須です

クランク、コンロッドボルト、ヘッドボルトの締め付けトルクは角度管理になっています

また コンロッドメタルは クランクとコンロッド識別マークにより

種類が出てきますので 新品のコンロッドが入荷しないと

メタルの注文が出来ません

軽いホーニングにより 縦キズは消えています

組み立て中は埃やゴミが入らないように きちんと管理する必要があります

組み立て中に摺動部にオイルを塗布する必要がありますが

うちは場所によっては ワコースの組み立てペーストを使用しています

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