AKR69E アトラス 始動不良

一般整備

AKR69E アトラス 4JG2エンジン

エンジンかかりが悪いということで入庫しましたが

引き取りに伺ったときには すでにかからない状態でしたので

レッカーしてきました

正直 ディーゼルエンジンは経験はあっても 多くはないので

得意とは言えませんが 整備士としての意地で修理します

ディーゼルでもコモンレールでない車両の場合構造はむずかしくありません

の はずでした。。。。

まず燃料の確認ですが

ノズルまで燃料がきていなかったので プライミングホンプの不良による

エアーの混入かと思いエア抜き。。。変化なし

本来なら燃料ホースを透明なものに交換し

エアーの混入状態を確認するのですが 手持ちがないので

簡単なところで

グロープラグへの電圧の確認

イグニッションONから約5秒

12VがきているのでOK

(あまり長い時間通電しているとグロープラグが壊れます)

次に

黒い配線がついているところが

エンジンストップソレノイドと言い

エンジンを止めるときに ここで燃料を

遮断してエンジンを止めるので

この部品の故障を疑い

作動確認のため

バッテリーから 直接 電圧をかけると カチカチとON OFFしている音が

します。。。

状態確認のため 燃料フィルターを外すと

かなり 汚れていたため 交換させていただいて

ノズルから燃料が出るようになるものの

やはり エンジン始動ならず。。。

燃圧不足なのかと 噴射ポンプ リビルト品の値段を調べ工賃の計算すると

全部で15万!!!

タイミングベルトも同時に交換すると19万でした。。。

確実に噴射ポンプで直るという 確証もないまま 交換することは

できませんので 原因になりそうなところで 金額が安いところから

調べなおします

グロープラグの単体テスト

正常であれば 5秒ほどで先のほうが熱で真っ赤になるんですが

 (参考画像 正常時)

4本とも変化なし

テスターで抵抗を計測をすると

4本中 2本は抵抗なし 内部で切れてしまっているようで

イスズから新品部品(4本で14000円)を取り寄せ 新品を外したものと同じように

単体テストすると 真っ赤になったので

(5秒以上やると 新品部品が破損する可能性あり)

新品部品を取り付けて

無事エンジン始動 始動性もよく

修理完了となりました。

文章にすると すごく短いですが

実際にはかなり時間がかかってしまい

お客さんに お詫びし

納車させていただきました

 

今回 まだまだ 勉強することが たくさんあると

痛感いたしました。

 

 

 

コメント